Life Saving ライフセービング

●ライフセービング

●ライフセービングの歴史

●救命処置(心肺蘇生法とAED)
 ■AEDとは
 ■救命処置の年齢別比較

 ライフセービングとは人命救助のことですが、一般的には海浜での安全監視、救助、救護活動のことを言います。そしてこの活動に関わる人のことをライフセーバーと呼んでいます。日本ではまだ馴染みの薄い言葉ですが、海外においては既に1つの社会的ステータスとして認知され、政府や民間企業が一体となって運営され、その活動に敬意が表されています。

 ライフセービングの究極の目的は人命救助です。この世の中で最も尊厳されるもの、それは生命です。悲惨な水難事故から人命を救おうとして生まれたライフセービングの精神は大変素晴らしいものです。そして、近年ライフセービングという言葉が様々な場面でよく採り上げられるようになり、また競技スポーツとして注目されるようになってから、ライフセービングに内包されるものが社会生活の多様性というものによって浮かび上がってきたように感じます。

 第一に安全教育。当クラブはライフセービングに必要な知識と技術を一般市民に普及しています。
 日本の義務教育では必ず水泳の授業があります。これは四方を海に囲まれた島国日本において、自己の身を守るために必要な技術であるということから行われています。ところが、学校教育のなかでは実際の水難事故の場面を想定した着衣泳法や救助法といった内容は行われてきませんでした。特に若い世代の教育が他国と比べ大変遅れている現状です。これからの社会では小学生のうちから自分の身の安全の確保、救助が必要な場面に遭遇した際の対処法などを習得することが望まれていくでしょう。救急車を呼んだとしても通報から到着まで現在で全国平均約6分かかります。心肺停止状態での6分はあまりにも深刻なダメージとなってしまいます。今後、蘇生法講習会や救急法講習会のニーズは高まるでしょう。また、海や危険なことについて学ぶことにより自己の身の安全を確保する姿勢を得ることができるでしょう。

 第二に自己実現。当クラブのメンバーはボランティアで活動しています。
 決して気楽な活動ではなく、報酬を得られるわけでもなく、賞賛されるわけでもないのになぜライフセービング活動を行うのでしょうか。それは海が好きなだけでなく、自分の持つ知識や技術が社会に貢献している・他者から必要とされているという思いが、自己の存在の証明または社会への帰属意識を生ませているのかもしれません。また、競技に打ち込み技術を磨きあげ、逞しい身体と強い精神を磨くことで望ましい人格の形成に寄与することでしょう。

 第三に環境教育。海と人との架け橋となります。
 高度成長期を経て豊かな社会へと変貌した現在、それと引き換えに多くの自然を失ってきました。木を倒し山を削り町を作り、廃棄物を川へ流してきました。自然は循環して大きな一つの自然となります。山で起きたことが海へと繋がり人へと帰っていきます。人も自然の一部です。当クラブではビーチクリーンなど美化活動を行っていますが、浜に広がるゴミを視ると将来この浜はゴミで埋め尽くされてしまうのではないかと感じます。特に多いゴミはプラスチック・ビニール・タバコなど人工的に作り上げられた物で半永久的にそのままの形で残されてしまう物です。そしてその影響は環境ホルモン等の有害物質を含んだ食材や水質汚濁した海水浴場など私たちに返ってくるのです。こういった現状を変えていくには一人ひとりのモラルとマナーが大切だと感じます。そして、海と向き合って活動することで、「自然の自浄作用に生かされている」と気づくことでしょう。

 第四に心の教育。様々な講習会において生命の尊厳を訴えています。
 キレる。いじめ。虐待。昨今の若年層に起きる問題行動の多くは、他者との関わりの希薄さ・過剰な自己防衛などの原因が考えられます。ケンカ相手もいない手加減のしらない子が感情のコントロールをできないまま暴走してしまうのでしょうか。痛みや苦しさを目の当たりにしてそのつらさ悲しさを知り、命を救うことがどれだけ困難なことかを疑似体験することによって、自己の命の重みを知り、他者への思いやりが生まれることでしょう。人生にリセットはありません。

 以上、かなり主観的な話になりましたが現代社会においてライフセービングがいかに大切なものかが少しでも理解していただければ幸いです。最後にあなたにとってLifeSaving(ライフセービング)が「人命救助」から「人生の手助け」になれるよう私たちは活動を続けていきます。

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